- 岡本 洋平
第26回 知識と経験、どっちが大事?
第26回は知識と経験についてお話をいたします。
「知識よりも経験が大事だ、行動することが何よりも重要だ。」
経営においても現場活動においても、経験や行動がとても重要なのは皆さんご存知の通りです。
行動することで何が正しく、何が間違っていたのかが理解できるからです。
では知識はどの程度であれば十分なのでしょうか。
大した知識が無くとも行動を続ければ経験が蓄積される、たまにこういうことを仰る方もいらっしゃいます。
ですが私は、行動するにあたり何よりも重要なのは知識だと考えています。
知識というものは、例えるなら引き出しの数です。
それに対して行動による経験の蓄積は、どの引き出しを開けるかのノウハウです。
知識という引き出しを多く持つと、一度の行動で「どの引き出しが正解か、どの引き出しがダメなのか、それとも新たな引き出しが必要か、それはなぜなのか」がより多く理解できます。
すると一度の行動で得られるフィードバックが非常に多くなり、短期間で人の何倍ものスピードで成長することができます。
TVでよく見かけるベンチャー会社の社長や大手IT企業の社長は、非常に行動的です。
しかしその裏で膨大な量の知識を自身にインプットしています。
例えば孫正義氏の読書量はご存知の方も多いでしょう。
知識を蓄えることで、行動を起こした際のフィードバックをより多く得られるようにしているのです。
現代は情報量が膨大なため、仕事をしながら全ての事を学ぼうとすると時間が足りません。
ですので、常に最新のニュースやトレンド、企業の成功事例、ITの情報などを最低限の知識としてインプットしておくと良いでしょう。
1日15分だけでも何かを学ぶ機会を設ければ、それだけで年間約90時間分もの知識や情報を身につけることができます。
ちなみに私は中小企業診断士ですので、経営コンサルティングが仕事の内容になります。
このため古典的な経営理論から最新のトレンドまで、全ては無理ですが相当量の知識や情報をインプットし、コンサルティングの現場において実践を行っております。
これらの知識、そしてコンサルティング活動を通じた実践的なノウハウや経験などをお伝えできれば皆さまのお役に立てると考え、「NBC次世代ビジネス大学」という名前のeラーニング講座を開設予定です。
11月中のサービス開始を予定しておりますので、次世代のビジネスに関する知識やノウハウ等を身に付けたい方はぜひご参加下さい。