• 岡本 洋平

第11回 理念と「数字」

故渋沢栄一氏が新紙幣の肖像画に採用されたことで、氏の著書が再び脚光を浴びております。

特に「論語と算盤」は一度は耳にしたことがある方も多いでしょう。

今回はその「論語と算盤」にちなみ、第7回でもお話した経営理念を少し掘り下げていこうと思います。


昨今は理念やミッションがブームです。

勉強会が数多く開催され、経営には理念やミッション、ビジョンが大事だということを多くの経営者の方が感じておられると思います。

しかし一方で「理念やミッションなんて作っても仕方ない」という経営者の方もいらっしゃいます。

当然ですが、そのような考えの方が勉強会に参加すると、周りの顰蹙を買ったりご本人のモチベーションが落ちる結果となってしまいます。


しかし本当にその方が間違っているのでしょうか。


この「理念やミッションなんて作っても仕方ない」という考えの背景には、それが業績に繋がらないという「結果」があります。

例えば理念を作り、ミッションやビジョンに向けて事業を行っても、業績に繋がらなければ「作っても仕方ない」という考えに至るのは当然であると考えます。


実はここに落とし穴があり、「理念」を実現するためには「数字」が非常に重要な要素を占める、ということに気づいておられる経営者の方は少ないように見受けられます。

例えば毎月の計画と実績の数字、営業戦略に基づいた計画と実績の数字、設備稼働率、日々の生産実績、歩留まり、マーケティング分析の数字、作業時間の数字、決算の数字、キャッシュフロー、IT投資効率、費用対コスト分析。

このように、経営には実に様々な「数字」が関係します。


「理念」を実現するためには、まず「数字」を徹底的に見える化し、分析し、次に活かすということが重要になります。

例えば、営業のどの段階でパフォーマンスが悪いか、なぜ悪いのか、課題は何か、その課題は営業マンの個性や能力を勘案して対応できるか。

このような場合、数字が無いことには分析もできず、結果的に利益を大きく損なうことになります。


このように、数字というものは非常に重要な要素となります。

つまり「理念」と「数字」、どちらも必要無いのではなく、どちらも「必要である」ということを強く意識していただくことが、経営をさらに向上させる第一歩となります。


「論語と算盤」はまさにそういった意味で理想の経営を表したものです。

勉強会に参加しても効果が出ない、モチベーションが上がらないという場合、まずは「数字」のほうから取り組んでみてはいかがでしょうか。

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